作品紹介
關原紫光作品
八幡太郎(源義家)
源義家は、まだ幼い7歳の春に石清水八幡宮で元服しました。元服とは髪を結う事で3歳までは髪を削いだり、切ったりしますが、その後は元服の為に髪を伸ばします。八幡太郎・義家公は7歳で早い時期に元服しているので、髪型は髪を結う前のおかっぱ頭にして、幼い中にも武士の棟梁として気品が漂うような凛々しい顔にしました。
時代考証をふまえながらも、自分のイメージを大切にして、鎌倉時代の武士の子息の衣装である水干・裃姿で、華やかな冠をつけた姿で創作しました。(参考資料:日本の服装・歴世美術研究会 吉川弘文館)水干の衣装は白の金襴の帯地を使い、襟元の布は皇室献上品の紫陽花ちりめんを使い、紫の布地は古代紫の色に特別に染めた浜ちりめんを使いました。
石清水八幡宮は神仏習合の神様です。如来の精神や智慧を表す五色(ごしき)で習合を表現しました。