作品紹介
關原紫水作品
おさらい
舞妓さんは舞や踊の稽古は勿論の事、地方やお囃子の稽古も仲々大変だと聞いて居ります。
春が来て、「都をどり」を始めとする京の花街の踊りの時季が来るとお師匠さんのお稽古は益々きびしくなるそうです。舞妓さんにとっては皆の前で「お師匠(しょ)はんにカスをくわされるのが一番辛い」という事です。
先に仕度をして座敷着の盛装になり、おねえさん芸妓の仕度が出来るのを待つ一寸の間も無駄には出来ません。まだ舞妓になって日の浅い、割しのぶ髷の舞妓が、春にちなんだ桜模様の衣装を身にまとい、稽古本を開いて習った所のおさらいに、余念のない姿を想像して人形にしてみました。